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長い記事です。テツでもありませんのでご承知おきください。

以前弊ブログで記事にしたSEIKO TYPE II ですが、その記事でも述べたようにこれといった不具合もなく永年使えていました。そのせいか腕時計に関しては購買欲が湧かずに過ごしてきたのですが、残念な事にその一張羅は日常の使用に不安を覚える問題を抱えてしまいました。思い入れのある時計なので何とか動態保存したいと考え、息の根が止まる前に新しいCITIZENの時計を購入したまでは良かったのですが、人間こういうきっかけがあるとタガが外れるというのは良くある話で、急に安物コレクションの火がつき自慢にもならない時計を買い漁るようになりました。

すると、いきなり直面するのは保管場所です。まさか机の上に放置するわけにもいかないでしょうから、Amazon等でウォッチスタンドを物色するものの、お値段が素敵過ぎたり品質が恐ろしかったりで眼鏡に叶うものは見つかりませんでした。結局我儘をいうヤツは自分で何とかしなければならなくなります。

どうしたものかと思案する日が続きました。今年に入り偶々家の用事で立ち寄ったホームセンターの材木コーナーには端切れの投げ売りワゴンがあって、物色してみると頃合いの良さそうな同寸の端切れが数個ありました。どうせ安いから惜しくもないかと早速買い占め、序でにカットまでしてもらいました。これを使って「時計の止まり木」の自作開始です。止まり木といってもそれらしい形にはなりませんでしたが・・・。

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ホームセンターの端切れワゴンから拾い上げた木材。カット代を含めても210円也

何の木なのかはよく分かりません。ちょっと柔らかくスカスカで頼り無いのですが時計を掛けるための整形加工を施します。彫ったりペーパーで磨いたり、部屋中木くずが散らかりあちこち粉だらけになりました。

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整形を終えた材料とIllustratorでさっさか描いた型紙。板の裏に彫った溝は時計のバックルを引っ掛けてずり下がらないようにするためのもの。とある製品のアイデアを拝借しました

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ご飯粒で型紙を貼り付けて下穴の位置決め。この後ボール盤でちゅいーん、ちゅいーん・・・

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加工が済んだ材料。背骨にあたる材木の裏には壁に下げるための金具を取り付け。金具は1tの真鍮板から製作

もともと仕事が早い方ではなく、そうそう作業時間が取れる訳でもないのでここまで2週間を要しました。が、端切れは何とか思惑通りの形になりました。続いて組み立てに入りますがこの構造は玄人の方から見たらきっと呆れることでしょう。本来ならダボを使うべきところの様に思いますが、釘、しかも短めの有りもので間に合わせてしまいました。こういうことをすると釘が良く締まらないのですね。強度は専ら木工ボンドに頼るという見掛け倒しになってしまいました。

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釘の頭を見せないようにと思ったがこれでは釘が締まらない欠陥構造(笑)

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接着剤の力を借りて一応何とか形にしてしまう

組み立てたものを壁にあてがってみると何となく左右に不安定。そこで支えとなる脚を追加することにしました。組み立ててしまってからの追加加工は面倒でしたが、これで安定性は格段に増しました。

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下部に追加した脚

組立が済んだ止まり木を生地のままで使うか、或は塗装するかで悩みましたが、生地だといずれ汚れてしまう様に思えたことと、納戸から買ったきり使っていなかったニスを発掘できたので木目を生かしたニス仕上げを試みることにしました。自分もテツですので、ニスとなると先ず思い浮かぶのが旧型の電車や客車の内壁です。自分自身はニス仕上げをした車両の出来たてホヤホヤの様子は残念ながら見たことがありません。しかし、京急400形などの美しく温もりが感じられる木肌はよく覚えている積りで、そういった仕上がりを目指しました。ニスは条件が悪いと乾かずベタベタになるので天気が良い日を選び、薄目のニスを塗ってはペーパーで研磨します。何回繰り返したでしょうか10日余りを要してようやく塗り上がりました。

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使ったニスと釘、そして刷毛。ニスと釘は有り物。刷毛はアマゾンでポチしたが今回使ったものの中では一番高い買い物になった

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裏には塗装中の脚になる釘を打つ

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ニスを塗り終えた止まり木。見える所には出来るだけムラを作らないよう心掛けたことは心掛けた。しかし頑張っても刷毛ムラはできてしまった

さて、次の画像を見て下さい。何か変な事をしてますね。壁の穴に瞬間接着剤を流し込んでます。
止まり木を引っ掛けるために木ネジを使いますが、壁の芯はお馴染みの石膏ボードですのでネジが効きません。そんな時にこの手を使うとアンカーを打つことなくネジが立てられるようになります。勿論強度の保証は有りませんので自己責任の領域ですが、小物の取付には充分役立つTipsだと思います。注意事項として、瞬間接着剤が良く硬化するまで木ネジはねじ込まないでくださいね。急ぐと木ネジも接着されてしまい、後々抜く必要がでた時にネジにくっついたボードが崩れてアリ地獄のような大きな穴になってしまいます。

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石膏ボードの壁に明けた穴に瞬間接着剤を流し込んでアンカーの替わりにする

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取付を終えた時計の止まり木。これで完成!!

最後に止まり木に止まる有象無象をご覧ください。まだ空き室がありますが、最上段は皮ベルト用に若干細目に作ってあります。右は冠婚葬祭用のロンジン、左の中寄りは父親が使っていたSEIKOの竜頭を修理したものです。一番左はKTXで、文字盤の形が面白くて買ったものなのですが、針の色が悪くて明るい所でないと秒針しか見えません。2段目の右は新たな現役のCITIZEN、左は同じく1990年代のロンジンです。3段目の右は動態保存機、左は親父の保管が悪かったのか、液晶が滲んで使えなくなってしまったSEIKOのクロノグラフです。これを何とか修理したいと思うのですが、なかなか良いジャンクがありません。最下段は1000円台の安物で、光り物が見えるとヤバいと言われる治安が悪い海外の地域で使っているものです。右の懐中時計は中国製ムーブだと思いますが、信じられない高精度でじっとしていれば年差時計並。しかし、笑えるのはポケットに入れておくと竜頭が引かれた状態になり、見る時には止まっているという役立たずなところです。

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2016.2.22 本文赤字部分を加筆しました。
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