京急1000形新造車 1891~編成竣工 久里工へ | 2021/03/04 (Thu) |
既にtwitterやYouTubeには、総合車両製作所から出場してくる京急1000形1891~編成の画像や動画がたくさんアップされているので、もう自分は撮らなくても・・・なんて思ってしまいます。
3月3日の終車後、総合車両製作所から表題編成が出場し、京急の線路へ踏み出し竣工のはこびとなりました。京急の慣例は次の日の始発電車の時刻迄は前日の日付になるので、この新造車の入籍は2021年3月3日になります。
ブログ主的にはあまり琴線に触れる電車ではないなというのがネガティブな感想ですが、この記事の冒頭に触れた画像等を見るにつけ、盛沢山な要望に応える設計上の苦労が滲み出ている様に思えました。
いくつかポイントを上げると、先ず一番に重量の問題です。近頃の鉄道車両は高度化した保安装置ほかの搭載機器が増えて、折角鍛錬した車体などの軽量化分はチャラになってしまう程です。それに加えて、ロング・クロスのデュアルシートや、ラバトリー設備の導入ときていますから、搭載機器配置の遣り繰りはさぞ大変だったことだろうと思います。多分中間車はT車なのでしょう。主電動機を減らせば駆動装置も含めて結構軽量化できますから・・・。そして主制御器はそのT車にある様ですし、空気溜までもが集められ、編成全体としてもなかなか複雑怪奇な機器配置になったものだと思います。
前面は1000形 “1800” とほぼ一緒なのは、京急からのリリース(というよりは事前に流れた盗撮画像)で明らかになり、それは目新しさに欠けた残念なデザインと言わざるを得ませんでした。しかし、新規に開発すればかなりの設計費用がかかります。それは“1800”の貫通型前面についても同じことで、たったの3編成ではその費用はとても回収しきれたとは言えず、今度の車にも採用せざるを得なかったことと思います。一応ですが、ブログ主は、貫通型の前面であれば将来この車にあるニーズが生まれるであろうという予感がしています。
そして、最後に京急からのリリースにある前面展望シートについて触れますが、従来のSUSの1000形の乗務員室直後には、とてもクロスシートを配置できる寸法的な余裕はないと思っています。恐らくですが車体の割り付けを変えて、乗務員室仕切から最初の扉までの間を広げているのだと思いますが、その寸法を何処から盗んできたのか、メジャーでも持ってきて測りたい衝動に駆られます (笑) 多分デュアルシート3脚分としては長すぎる扉間寸法を最適化しているのではと思いますが、ホームドアが関わる扉位置の制約もあるなかで、さぞ調整が難しかったことだろうと思います。
これから誘導障害の試験など、暫くは久里工での試走が続くものと思います。桜の頃に本線試運転が行われたら良いですね。
1000形1891~編成の画像をお借り致しましたので以下に掲載させて頂きます。ご提供下さいました方々、誠に有難うございました。掲載順不同。画像のキャプションはブログ主が書ける立場にありませんが、際立つ要点だけ添えさせて頂きました。いずれも2021.3.3 (京急時間) 撮影です。
■◇■ Y.N 様 □◆□


先頭車のホロは1編成に1個の備品。装着して走行する姿は珍しい。尚今回渡り板は付かず


運番は読み易く、車号は読み難く
■◇■ 京浜上大岡 様 □◆□


金沢八景 ZST 入換


久里工ピット3番線でパンタ下げ。回送を終える
3月3日の終車後、総合車両製作所から表題編成が出場し、京急の線路へ踏み出し竣工のはこびとなりました。京急の慣例は次の日の始発電車の時刻迄は前日の日付になるので、この新造車の入籍は2021年3月3日になります。
ブログ主的にはあまり琴線に触れる電車ではないなというのがネガティブな感想ですが、この記事の冒頭に触れた画像等を見るにつけ、盛沢山な要望に応える設計上の苦労が滲み出ている様に思えました。
いくつかポイントを上げると、先ず一番に重量の問題です。近頃の鉄道車両は高度化した保安装置ほかの搭載機器が増えて、折角鍛錬した車体などの軽量化分はチャラになってしまう程です。それに加えて、ロング・クロスのデュアルシートや、ラバトリー設備の導入ときていますから、搭載機器配置の遣り繰りはさぞ大変だったことだろうと思います。多分中間車はT車なのでしょう。主電動機を減らせば駆動装置も含めて結構軽量化できますから・・・。そして主制御器はそのT車にある様ですし、空気溜までもが集められ、編成全体としてもなかなか複雑怪奇な機器配置になったものだと思います。
前面は1000形 “1800” とほぼ一緒なのは、京急からのリリース(というよりは事前に流れた盗撮画像)で明らかになり、それは目新しさに欠けた残念なデザインと言わざるを得ませんでした。しかし、新規に開発すればかなりの設計費用がかかります。それは“1800”の貫通型前面についても同じことで、たったの3編成ではその費用はとても回収しきれたとは言えず、今度の車にも採用せざるを得なかったことと思います。一応ですが、ブログ主は、貫通型の前面であれば将来この車にあるニーズが生まれるであろうという予感がしています。
そして、最後に京急からのリリースにある前面展望シートについて触れますが、従来のSUSの1000形の乗務員室直後には、とてもクロスシートを配置できる寸法的な余裕はないと思っています。恐らくですが車体の割り付けを変えて、乗務員室仕切から最初の扉までの間を広げているのだと思いますが、その寸法を何処から盗んできたのか、メジャーでも持ってきて測りたい衝動に駆られます (笑) 多分デュアルシート3脚分としては長すぎる扉間寸法を最適化しているのではと思いますが、ホームドアが関わる扉位置の制約もあるなかで、さぞ調整が難しかったことだろうと思います。
これから誘導障害の試験など、暫くは久里工での試走が続くものと思います。桜の頃に本線試運転が行われたら良いですね。
1000形1891~編成の画像をお借り致しましたので以下に掲載させて頂きます。ご提供下さいました方々、誠に有難うございました。掲載順不同。画像のキャプションはブログ主が書ける立場にありませんが、際立つ要点だけ添えさせて頂きました。いずれも2021.3.3 (京急時間) 撮影です。
■◇■ Y.N 様 □◆□


先頭車のホロは1編成に1個の備品。装着して走行する姿は珍しい。尚今回渡り板は付かず


運番は読み易く、車号は読み難く
■◇■ 京浜上大岡 様 □◆□


金沢八景 ZST 入換


久里工ピット3番線でパンタ下げ。回送を終える
2021.3.4 お借りした画像を追加しました。
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