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ここ数日、外出らしい外出は一度きり。家で大人しくしていますが、何もしないというのもいけないので懸案をひとつ片付けました。

それは、長らく使用しているSEIKO TYPE II という安物の古い古い腕時計のお手入れ。暫く前に気がついていたのですが、本体とブレスレット(バンド)を繋ぐバネ棒が折れかかって何となく危うい状態になっています。更に、この夏は汗でガラスの内側が度々曇り、良くないことに外しておくと直ぐに曇りが消えてしまう、つまり全然防水にならないばかりか隙間が空いてスースーに風通しが良くなっているという有様です。例によってAmazonをうろうろすると代替のバネ棒やら水密用のシリコングリースやらが手に入ってしまうので早速ポチポチ。ブツが届くなり作業に取り掛かるのでした。

先ずはバネ棒外し。実はこの時計、購入してから7~8年だったか、自分で電池交換をしたときに片方のバネ棒を飛ばしてしまい非純正の汎用パーツを補充したのですが、ダメになったのはそちらの方で、錆びついてバネが作用せずまた、ピンも錆びてケースから抜けてこずちょっと梃子摺りました。純正の方はそれとは大違いで、片方のバネは動きが悪いものの難なく外せました。やっぱり一流メーカーの物は違うんだな。

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訳あって長年使い続ける我が腕時計。SEIKOのTYPE IIというクオーツ発展期の有名なシリーズの7546-8090という型。製造番号から1977年8月製。京急800形より古い(笑)

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折れそう、しかもバネが動かないバネ棒を何とか抜き取る。本当は棒を破壊して楽をしても良いのだけどそこは素人ですからひたすら根気よく

折角ブレスレットを外したので、超音波洗浄に掛けたのですが、とんでもなく汚れたもので水は見る見る泥のようになってしまいました。あまりに汚らしいので画像はありません。数回繰り返してやっと水が濁らなくなりました。

続いて本体のバラシに掛かります。クチアケを使って裏蓋を開くのはお決まりの作業なのですが何となく感触が良くありません。確かこの時計、かつては開くとき「ピン」と響きの良い音がしたのですが、今回は音もなくヌカッという感じでした。開けてガッカリ、パッキンはオイルの潤いもなく捩れて潰れていました。2~3年前にある大型家電量販店で電池交換をしたのですが、その時に適当な事をされてしまったようです。電池くらいは自分で換えられるのですが、補充すべきシリコンオイルを持っていなかったのでわざわざ店に頼んだ結果がこれ。残念なことに防水が破綻した辺りのケース内部と裏蓋はだいぶ錆びてしまいました。

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本体の裏蓋を開けたところ。ケース向かって左側(9時側)と対応する裏蓋の錆が酷い。電池は SR-43SW (301) という分厚くてデカいものが入っている。おかげ様なのか何なのか電池寿命は公称2年のところ実際には5年も持つ

流石にムーブメントのオーバーホールをする腕と自信はないのでそちらには手を出さず、とにかくケースの錆び取りと掃除に集中することにして、ムーブを取り出すために竜頭を外します。ムーブの竜頭付近には、オシドリと呼ばれるらしいボッチがあってそれをそっと押しながら竜頭を引っこ抜きます。押して取るからオシドリ???

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ムーブメントの黒い四角いパーツの右斜め下がオシドリ。ここをそっと押しながら竜頭を抜き取る。沢山埃が詰まっとる。白っぽいスペーサーを外せばムーブメントが取り出せる

外したムーブは針などを傷めないように気をつけて保管、ケースと裏蓋の錆びを取り、垢が詰まった竜頭も一緒に超音波洗浄します。

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錆び取りを済ませたケース、裏蓋、竜頭を超音波洗浄

これから先はかなり緊張しながら作業に集中したので、肝心の撮影を忘れ全然画像がありません。申し訳ありません。
洗浄を終えたケースなどはよく乾燥させて組み直します。埃に注意しながらケースにムーブを入れ込み、竜頭のパッキン付近にシリコングリースを含ませ、咬み合わせに注意しながら静々と差し込みます。オシドリの扱いは良く分からないので押した状態で組みました。裏蓋のパッキンにもシリコングリースを塗り、パッキンを挟まない様、また、ふたの向きにも気をつけながら裏蓋を閉じれば難関は突破できます。SEIKOの時計は寸法決めが理想的なのか概して裏蓋が閉め易いので助かります。日本を代表する双璧を成すもう一方のメーカーさんはちょっときつめの設計で、専用工具がないと閉じることが出来なかったりするので素人は泣かされます。

手入れの終わった本体にいよいよブレスレットをつけ直します。新しいバネ棒は随分と立派な包装で届きましたが、見掛けは立派でも中身はちょっと心配な□国製です。それでも古い物よりはマシかと思いますので2本とも新しいものに置き換えました。長さや太さ等、寸法はバッチリで簡単に作業は終わりました。

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Amazonでポチした新しいバネ棒。色艶がちょっと心配だが古い物よりはずっと良い

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再びブレスレットをつけ終わった腕時計。その後順調に動いとります 7枚共 2015.10.19撮影


てなわけで、手入れを終えた我が時計ですが、最近は誤差が不安定に大きく、日差1秒強位とそろそろクオーツとしては恥ずかしい精度になってきたように思います。それに秒針もメモリとはずれてしまっているし、ケースも元々はダル仕上げで渋い艶消しだったのに今はツンツルテンのピッカピカになってしまいまい何かと歳は隠せません。まだまだ使う気で直しておきながら、それでもやっぱり新しいものに目移りして再びAmazonをうろうろしている自分がいます。

※ この時計の話にはその後の展開があります。下記リンクからご覧ください。

(非鉄) 腕時計 SEIKO TYPE II のブレスが切れた!!
2016.9.15 関連記事へのリンクを追加しました。
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